今年は、思いがけない新型コロナウイルスの脅威が身近に迫り、ご利用者さん・ご家族様・職員にとって、今まで経験したことのないとても不安な一年でした。
また、面会や生活の制限やマスクや手袋の不足等、今まで当たり前であった多くのことができなくなり、物の大切さや人との繋がり、多くの方々の優しさに改めて気づかされる一年でもありました。
マスクの入手が困難になり、職員への提供が充分にできなくなったとき、不平不満を言うのではなく、多くの職員がアイデアを出し合い、どの施設よりも早くマスクの作成に取り組んでくれました。
また、4月には2名の新人職員を迎えるにあたり、多くの企業が入職式を取りやめる中、社会にでるにあたり大切な最初のイベントであり、「梅香園に入職して良かったと」思えるようにと、多くの職員が協力し、内容の企画や飾り付け等の準備をし、思い出に残る素晴らしい入職式を開催することができました。
連日繰り返されるコロナウイルスのニュースにより、不安と暗い気持ちになりがちな中、梅香園の職員は「できないことを見つける」のではなく、「どうしたらできるか？今何ができるか？」を常に前向きに考え、一人ひとりが考え・協力し多くのことを経験し、そして本当に成長した一年だと感じました。
私自身もご利用者さん・ご家族様・職員や地域の方々等、本当に多くの方々に支えられ、感謝する機会の連続でした。
「感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」という言葉があるように、様々なことに気づかされ、不安な気持ちだけでなく感謝と喜びを感じる一年でもありました。
新年も感謝の気持ちを忘れず、梅香園に関わる全ての方々に喜ばれる施設であり続けることを念頭に、充実したサービスの提供に邁進して参ります。
最後になりましたが、一日も早くこの事態が収束し、皆様にとって実りのある幸せな新年でありますことを願い、一年の挨拶といたします。
令和2年 12月31日 施設長 米口 真人