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2020/08/10
忘れかけていた日常の一風景を満喫

 5か月ぶりに梅香園の喫茶が復活しました。久しぶりに挽き立てのコーヒーの豆の香りに包まれました。目を閉じて深く香りを吸い込むと不思議とリラックスした気持ちになります。

新型コロナの影響で、外出や園内のイベントのほとんどを自粛する中で、「密」を回避する目的で喫茶も開けないでいました。緊急事態宣言を経て、兵庫県も落ち着いていた感染者数が再び増加傾向にあるものの、安全対策を講じながらなら大丈夫との判断です。

 梅香園の喫茶は元々、ご利用者さんのご家族が「お世話になった施設のために」とボランティアで始めていただいたものです。みんなに親しまれ、週に2回、挽き立てのコーヒーをご提供していました。

今回再開が決まったのは、管理栄養士のご利用者さんへの想いがきっかけとなりました。「ご利用者さんの心身の健康のために、自分に何かできることはないか…」とずっと考えていました。園内だけで過ごすことが日常となり慣れつつある日々が続きました。そのままでも差し障りはなかったのかもしれません。感染リスクが再び高まっているなかで、喫茶を開くことに慎重な声もありました。一方で、以前の日常を徐々に取り戻してもらい、刺激があることがご利用者さんの健康に繋がるという思いもありました。

 

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「やっぱりいいねぇ」「生きててよかったわ・・・」喫茶を再開してみると、そうした声を聴くことができました。人との距離を保ちつつではありますが、一杯のコーヒーを通して日常が非日常の空間に変わり、癒しの時間になることを実感しました。ご利用者さんも、かつての喫茶を思い出してくれたようです。

 今回初めて、限られた時間で美味しいコーヒーと癒しの時間を感じていただるようBGMも取り入れてみました。大成功でした♪昭和の懐メロを選びました。音楽に合わせて手をたたくご利用者さん、口ずさむ方、コーヒーの香りが漂う中で、懐かしのメロディーに、生き生きと反応されるご利用者さんもいらっしゃいました。「次はジャズが聴きたいわ」とリクエストもいただきました。

状況によってはまた自粛することになるかもしれません。

笑顔がはじけ、ひと時の癒しの時間。感染リスクに注意しながら、今を大切に今でできることを探していきたいと思います。

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