「店頭で手に入らないなら、作ったらいい。」きっかけは、デイサービスの相談員の一言でした。
日々の業務で何気なく使っていたマスクが入手困難な状況になり、今ある在庫も心もとない状況にあります。そんな中、手作りマスクが静かに施設の中で広がりつつあります。
素材もキッチンペーパーや不織布などを使います。なかなか手に入らないゴムの部分は、ストッキングを輪切りにしたものを活用。ノーズワイヤーにはラッピングで使う針金で代替えするこだわり。
ミシンを使わず、折り目には両面テープや糊付けで。仕上げにアイロンで熱処理を施し除菌スプレーをすれば完成です。好みの素材でサイズもカスタマイズできるのがメリットととのこと。何より、使い捨てにしてきたマスクに愛着がわき、大切にするようになったという声も。
一職員の一言から広がった手作りマスクの輪。新型コロナウイルスによって、不便こともありますが、物を大切にする、与えられた状況の中で創意工夫をするという、忘れかけていたものを見つめなおすきっかけにもなりました。
「有難い」…難が有って初めて気づくのかもしれません。