高齢者施設の大切な備品のひとつに車椅子があります。施設内の移動、送迎時、外出先…さまざまな用途で使われます。
梅香園には現在42台の車椅子があります。その多くは北区老人クラブ連合会からの寄付によるものです。毎年、会員の寄付を福祉募金として車椅子購入の資金にしているそうです。北区内の施設12か所に車椅子を寄贈する事業を、昨年まで10年間実施。
梅香園では、北区老人クラブ連合会より寄贈を受けた椅子が、日常のさまざまな場面で活躍しています。
身体が不自由なご利用者さんの居室からリビングや浴室への移動、外出はもちろんテラスや屋外へのちょっとした散歩にも活用しています。春にはお花見、秋には紅葉狩りにご利用者さんと一緒に出掛けることもできました。車椅子はご利用者さんの生活に豊かさを運んでくれます。軽くて折りたためて、いくつあっても重宝します。
普段は何気なく使い、あって当然という感覚になりますが、地域の方々に支えられて施設の活動があるということに感謝しなければならないと思います。
北区老人クラブ連合会は会員数の減少により車椅子購入の資金が底をつき、寄贈活動は今年度で一旦中断ということになりました。しかし、来年度から再開できるように検討しているとのことです。改めて感謝の意を表します。