本年中は、大変お世話になりました。
今年は、新型コロナウイルスが収束に向かうかと思ったのもつかの間、脅威が身近に迫り、ご利用者さん・ご家族様・職員にとって、昨年に引き続きとても不安な一年でした。
また、マスクの着用・消毒・ソーシャルディスタンスの確保・PCR検査など、これまでの生活の中でなかったことが当たり前になりました。
随分とこの生活に慣れてきた部分もありますが、面会や外出等の生活の制限には、やはり息苦しさと申し訳ない気持ちを感じずにはいられませんでした。
その一方で、webを活用した会議、研修、面会なども当たり前になり、これまでの仕事観やコミュニケーションのあり方そのものに変化が生じているように思います。
このような状況でも、梅香園の職員は『ご利用者さん・ご家族様の不安を少しでも取り除くことはできないか?今何ができるか』を常に前向きに考え、遠方の方でも、画面を通じて顔を合わせ、言葉をかわせるようにと、どの施設よりも早くリモートでの面会を取り入れてくれました。
新型コロナウイルスによってもたらされた様々な生活様式の変化によって、もはやただの感染対策の域を超え、私たちがこの先どういう生活をし、どのように生きていくかが問われているように感じた一年でもあり、職員一人ひとりが本当に成長した一年だと思います。
私自身もご利用者さん・ご家族様・職員や地域の方々など、本当に多くの方々に支えられ、感謝する機会の連続でした。
「苦悩を数えてはいけない。幸せなことを数えてそれに感謝するとき人は幸せになれる」という言葉があるように、様々なことに気付かされ、不安な気持ちだけでなく感謝と喜びを感じる一年でもありました。
新年の干支は寅年です。
寅年の特徴は『寅年は春が来て根や茎が生じて成長する時期、草木が伸び始める状態』だとされています。
新年も感謝の気持ちを忘れず、梅香園に関わる全ての方々に喜ばれる施設であり続けることを念頭に、充実したサービスの提供に邁進して参ります。
最後になりましたが、一日も早くこの事態が収束し、皆様にとって実りのある幸せな新年でありますことを願い、一年の挨拶といたします。
令和3年 12月31日
特別養護老人ホーム 梅香園
施設長 米口 真人
