昨年の10月、梅香園のデイサービス相談員が交代しました。新体制になって半年が過ぎたデイサービスで活躍している職員を紹介します。
宮口相談員 吉岩リーダー
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新しい相談員がやって来る
異動には不安や期待がつきものです。当時、迎え入れるデイサービスの職員たちも同じ気持ちを抱えていました。異動してきたばかりの宮口さんもまた不安だったそうです。
相談員は、デイサービスの要。さまざまな分野のエキスパートと連携しながら、介護スタッフとタッグを組みご利用者さんに最適な介護サービスが提供できるよう手配する業務です。それには、現場職員たちの力がなにより必要。
そこで赴任後、最初に取りかかったのは『倉庫の掃除』でした。職員たちと倉庫を整理すると色々なことが見えてきます。かつてレクリエーションで使用した手作りゲームや工作がたくさん出てきました。「どんなレクリエーションをしていたんですか」。そんな問いかけを機に、自然と職員と会話が弾みました。過去の取り組みを知ることは、職員を知ることにも繋がります。
次に、宮口さんは初めてのミーティングの時に、お茶とお菓子を準備しました。これは以前の職場で上司たちがミーティングの時に実際してくれたことだそうです。甘いもので気持ちもほぐれ、発言しやすい空気を作りたいという思いからでした。介護スタッフにはご利用者さんが心地よい時間を過ごせることに全力を出してもらいたい。その環境を作ること、梅香園デイサービスの良さをもっとPRすること、それが相談員の役割だと言います。
そしてもうひとつ。宮口さんは職員たちと良い関係を築くために『プラス要素を申し送る』ことを徹底しました。ご家族様、他部署の職員などから、デイサービスの良いことを見聞きしたときは、職員たちにどんな些細なことでも、フィードバックしました。みんなと共有することでモチベーションも上がり、結果的にはご利用者さんへのサービス向上にも繋がっていると言います。
そんなデイサービスに今春、大きな力が加わりました。
新メンバーの吉岩さんが介護リーダーとして、デイサービスに配属になったことです。吉岩さんは梅香園の小規模多機能というサービスの管理者をしていました。その経験を活かし現場のこと、相談員業務、両方に目を配ってくれます。入浴をためらうご利用者さんの声にじっくり耳を傾け、不安を安心に変えることができる吉岩さん。真っ直ぐに誠実に介護に向きあう人です。吉岩さんが新メンバーとして加わったことで、宮口さんの相談員業務の幅もぐんと広がったそうです。
宮口相談員(左)吉岩リーダー(右)
梅香園に来て、介護職はチームプレーだと改めて実感する日々。ご利用者さんの要望をご家族様、介護スタッフ、ケアマネージャーへとつなぎ、ご利用者さんに喜んでもらえた時は震えるほどうれしいと言います。ご利用者さんへの関わりを通して、職員の温かさや優しさに触れて感動することもあります。これこそが介護職のやりがい。
「今、とても良い環境で仕事が回っています。ここまでこられたのも現場スタッフたちが、私を受け入れてくれたこと、至らないこともあっただろうに力を貸してくれたことが大きいです。ありがたいことです」。ほんわかとした口調で熱く語る宮口相談員。家に帰ると三姉妹のお母さんでもあります。仕事と家庭の両立で忙しいけれど充実した日々を送っています。
宮口相談員