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2023/01/20
介護×サッカー⚽    ~多様な働き方~

 デイサービスの小牧さんは、午後3時にタイムカードを切ると、神戸市にある小学生が待つサッカーグランドに向かいます。本業はサッカーの指導者です。

 パートタイマーとして昨年8月、梅香園デイサービスに入職しました。それまでも、パンの製造販売、コーチ業などさまざまな仕事をしながらサッカーを教えてきました。サッカー選手を目指す子どもたちの指導ができることは自分の生きがいにもなっています。スポーツのある人生の素晴らしさを知ってもらいたいという思いもあります。30歳の今、あと5年間は少年サッカーの指導と二足の草鞋を続けたいと考えています。

 

 そんな小牧さんは毎日、一番乗りで出勤します。まだ誰もいないがらんとしたデイフロアに立つ後ろ姿は、さながらフィールドに立つ選手を思わせます。

 座席表を見て当日のご利用者さんを確認。お茶を沸かしている間にお風呂の準備をします。そして、窓を開け換気。フロアに不具合がないかも点検します。アスリートが入念に準備運動をするように、ほんの少し時間の余裕を持つことで気持ちも整うといいます。心にゆとりがあると人にも優しくなれるそうです。

         

           送迎前の準備にも余念がありません

    

    打合せをする小牧さん(左)      デイサービス朝礼の様子

            ⚽               ⚽

 サッカーを始めたのは小学2年生のとき。兄と一緒に地域のサッカークラブに入会しました。以来、高校卒業までサッカー一筋。大学に通いながら少年サッカーのコーチを始めました。小学生の頃はキーパーで、お母さまからは「根性!」と厳しく言われて育ったそうです。でも、チームが大会で優勝すると「よく頑張った!」と褒めてもらいとても嬉しかったことを覚えているといいます。

 梅香園に入職する前は、障がい者施設で支援員として働いていました。「業務においては自分に求めるように他の人にも厳しい面があった。思ったことはストレートに口に出してしまい人間関係がぎくしゃくすることもありました。今振り返ると生意気だったと思います」多くの気付きがあったと言います。

 梅香園は、パートタイマーなので収入は限られています。26歳のときに結婚した幼馴染の妻も介護職をしており支えてくれているといいます。「妻には感謝しています。いつか必ず恩返しがしたい」と小牧さん。子供もどんどん大きくなります。だから、あと5年と決めています。

 昨年のワールドカップの日本代表の躍進で盛り上がっているサッカー界。子どもたちの目も真剣です。指導者は結果が求められる世界です。だからこそ力が湧いてきます。「サッカーと介護。まったく違う業界ですが、ここでは(梅香園)、夢を追いかけながら介護職のスキルを磨くことができる。5年後、自分がどんな風に介護職員として成長しているかも楽しみです」と笑顔で話します。

 まったく違う業界とはいいますが、サッカーの経験は介護でも活きているといいます。まず、仕事はチームワーク。同じ方向に向くためにコミュニケーションが大切だと。相手を知る努力と伝える力。先輩職員の動きを見ながら、自分のやるべきことを見つける。サッカーもフィールドを視野広く駆けながらのプレーです。

      

  

   ご利用者さんが不思議と選手に見えてくるのは私だけでしょうか…(^^;

         施設で一番大きな車での送迎もこなします

「梅香園はご利用者さんだけでなく、職員一人ひとりにも寄り添ってくれる施設。先輩方が後輩職員の足りない部分の改善策を考えながら育ててくれると感じています。また、通勤には1時間かかりますが、まったく苦じゃありません。毎朝好きな音楽で気持ちをあげています」と話す小牧さん。ちなみに好きな曲はFabolousの「My time」。テンポの良い音楽です。

 同僚からも信頼が厚く、「とても頼りになる存在です。たまに負担をかけすぎてないかと思うほどです」とデイサービスの管理者。スポーツで養った前向きな姿勢とテキパキとした動きも各方面から高評価。

 「入職して約半年。色々なご利用者さんと出会えることが今はとても楽しいです。まだまだ始まったばかり。これからもっと色々なご利用者さんと出会いたいです」

          飾らず、真っ直ぐに自分の言葉で語ってくれる姿が印象的でした。

 

     これからも軽快なフットワークで二足の草鞋を続けていきます。

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